本会は、「対面開催」のみとしています。
現場の先生方の忙しさと熊本の交通状況を考えたら、確かにオンラインを活用した方が便利でしょう。
そのように運営している勉強会が多くなっているのも理解しています(実際、私はコロナ前からオンラインで勉強会に参加していましたので)。
それでも、やはり本会は「対面開催」にこだわろうと考えています。
理由の1つは、対話はやはり”顔をつき合わせて”が一番だと思うからです。
画面越しのやりとりでは、相手の細かな反応が読み取りづらいこともあり、互いに言葉を控えがちになる傾向があるように感じます。
そうなると、相手や場への心くばりといったコミュニケーションにおいて大切な要素が、少しずつ低減されてしまうように思われます(ややもすれば、発表を聞く際にも「わたし」と「あなた」の関係ではなく、単に「わたし」に対する「情報源」としての関係になりがちではないでしょうか。発表を聞きながらジュースを取りに行くなんてことは、対面状況では考えにくいですよね)。
むしろ、オンライン会議ではカットされてしまう”お隣りさんとのちょっとしたムダ話”も、対話の場をつくる営みとして私は積極的に意味づけています。
「対話のある教室をつくる会」だからこそ、こういった感覚を教師も豊かにしておきたいと思うのです。
理由のもう1つは、実際にやってみることも大事にしたいと考えているためです。
本会では、日常的に対話を耕すためのアクティビティやゲーム等を紹介・交流し合う場面を設けていく計画です。
やってみるからこそ、感情と共に記憶に残りやすいでしょう(そもそも、対話と感情はとてもつながりが強いのです)。
いくつも経験することで、その中からクラスの子供たちとやってみたいと思えるものに出会える可能性が高まるように思います。
みんなで楽しむという感覚は、やはり対面だからこそ味わえるのではないでしょうか。
このようなことから、当面は「対面開催」にこだわりたいと考えています。
オンラインだったら参加したかったなという方、すみませんがご理解いただけましたら幸いです。
機会があれば、ぜひ会場にいらしてください! お待ちしております。