7月月例会を開催しました! (2025年7月25日 @熊本大学)
今回は、夏休み期間中ということもあり、20名を超える先生方にご参加いただきました!
初参加の方もたくさんいらっしゃり、嬉しいかぎりです。20代の若い先生方もキャリアのある先生方も一緒に語り合いながら、大いに学ぶことができました!
今回も、アクティビティ→実践報告→授業相談の流れでの実施です。
アクティビティは、「答えて質問インタビュー」に取り組みました(北川担当)。質問し答えるのを1ターンとし、3ターンを目標に対話していきます。その際に、まずはあえて極端に短く回答するようにして、やりにくさを実感してもらいました。その後、少し詳しく答えるというポイントを共有することで、対話が充実することを味わいました。実際、普段の対話活動において、必要最低限しか回答しない子もいることでしょう。そういった子にも、このアクティビティを経験してもらうことで、協力して対話を豊かにしていく必要があることを体感的に学んでもらえます。また、教科書のインタビュー単元の1~2週間前から継続的に取り組むことの有効性についてもお伝えしました。準備もほとんどいらない手軽なアクティビティです。ぜひお試しください。
実践報告では、楠小学校の中里先生(事務局)が、「わにのおじいさんの宝物」(東京書籍3年)を教材とした物語を読む学習についてレポートしてくださいました。問いづくり、自由進度といった要素を取り入れながらも、子供たちの対話を通した学びを充実させるにはどうしたらよいかといった課題意識のはっきりとした提案でした。単元前や単元と並行しながらの対話のアクティビティの実施や、「考えのズレ」を予想して全員で学び合う場面の位置付けなど、参加者の先生方が今後生かしたいと感じられるような手立てがいくつもあったと感じています。あらすじを書くという言語活動をどう扱っていくとよいかについても、よいヒントが得られたように思います。タイムリミットが来てしまい協議を終えましたが、いくつも質問が出てくる充実した時間となりました。ありがとうございました!
最後の授業相談では、「一つの花」「注文の多い料理店」の授業についてアイディアを出し合いました。若い先生2名が相談のネタを持ってきてくれたのですが、嬉しいことに「とても勉強になった」と笑顔でおっしゃってくれました。相談にのる側の先生方も、あらためて教材の魅力を見いだす機会になったようです。2学期の例会で相談したいという先生がたくさん出てくださったのも、今回の授業相談が充実していた証でしょう。今後も、どのキャリアの先生方も、みんなで対話しながら学び合っていける会にしていきたいと強く感じました。
6月月例会を開催しました! (2025年6月20日 @熊本大学)
今回から、アクティビティ→実践報告→授業相談の流れでの本格実施が始まりました!
まず、菊之池小の德渕先生がご紹介してくださった「ランキングトーク」のアクティビティにみんなで取り組みました。
ランキングを考え、友達と交流するといったシンプルなものですが、やってみたら、大人でもしっかり理由づけて説明しようという気持ちが高まりましたし、メンバーの意見を聞いて考え直したり、新たな発想を得たりすることができました。
実は德渕先生、今回は急遽のピンチヒッターだったのですが、とても楽しい活動でした。ありがとうございました。
実践報告では、御船小の中村先生に、「こまを楽しむ」(光村図書3上)を用いた「中心となる文」を考え合う実践を報告いただきました。
「中心となる文」と言っても3年生ではぴんとこない子も多いですが、「無いと困る文はどれか?」と選択して考える発問にされたことで、意欲的な対話が生まれたそうです。その際、1文ずつ削った文章を提示することで、どの子も考えやすいよう配慮されたのも、さすがの手立てだと感じました。また、最終的な判断に向けて、「問いの文」と「答えの文」として意識させたのは、子供たちの納得に大きく影響したようです。教材研究を通して、考えどころを的確に見定めたからこその手立てだと感じました。
振り返りの記述のさせ方や、日常的な聞く意識を高める活動など、参加者にとってまねしたくなる点が多かったのではないかと思います。
充実した報告をありがとうございました。
最後に、授業相談では、「時計の時間と心の時間」(光村図書6年)で構造と内容の把握の指導事項にどう迫るか、ということが話題になりました。
筆者は何をどのような論拠で述べているかといった構造を捉えながら、それにどの程度納得できるか、自分の経験を踏まえて語り合えるような授業が展開されることを期待しています。
5月月例会を開催しました! (2025年5月20日 @熊本大学)
5月の月例会では、対話力を高めるためのアクティビティをもう少し知りたいというリクエストにこたえて、3つのアクティビティに取り組みました(図参照)。
いずれも、年度の早い段階で取り組むと効果的なアクティビティです。
この中から「パストーク」を紹介します。
まず先生が全体に質問をします。例えば、「何の遊びが好きですか?」
手を挙げてくれた子に、写真のようにボールをパスして答えてもらいます。「折り紙です」
まあ、ボールといっても、ここでは毛糸のもしゃもしゃですが。
答えてくれたことに対して、先生が質問します。「折り紙で一番得意なのは何ですか?」
答えが返ってきたら、また全体に同じ質問をして繰り返していきます。
楽しく取り組めますし、何といっても準備がほとんどいりません。
それでいて、応答しながら聞くということを先生の姿を通して学ぶことができるオススメのアクティビティです。
参加者に先生役をやってもらいながら、我々も楽しく「お試し」に取り組みました!
後半は、5年生の対話を取り入れた短歌づくりの授業づくりについて、みんなでアイディア出ししました。
短歌づくりのプロセスに、友達がどう参加することができるか。
面白いテーマだと思います。
当然ながら、短歌づくりの名人ではないので「こうするとよい」というアドバイスはできるはずがありません。
つくった本人がまだしっくりきてないところに案を出してもらうといった推敲に参与してもらうのが基本でしょうか。
あるいは、自分が表したかった出来事や思いと、読み手の思い浮かべたものとを比べて、推敲のきっかけにするということも面白いかもしれません。
どんな実践になったか、楽しみにしています。
キックオフ回を開催しました! (2025年4月25日 @熊本大学)